S3-E7 Night of the Nearly Dead


【ストーリー】
アイドルのオゥン・マクラヴ(Eoin McLove)は、おばちゃんたちのアイドル。彼の人気テレビ番組のポエムコーナーの投稿し「オゥンがお家にきてお茶をごちそうになる」というプライズをゲットしたミセス・ドイルは狂喜乱舞。しかしうっかりオゥンがやってくる日を同じオゥンファンのおばちゃんにバレてしまったことから、おばちゃんたちが何百人も大挙して牧師館に訪れる。テッドをはじめとする全員が外に出られず牧師館に閉じ込められ、パニックな一夜をすごすことに。

やがて夜があけ、おばちゃんたちは朝食を作りに自宅へと戻っていった。マネージャーに感謝されたテッドは番組の新しいクイズ・コーナーに招待される。スペシャルサブジェクトのウィリアム・シャットナーの Teck Warについては完璧に答えられたテッド。あと1問で賞金が! が、最後のほとんどおまけと言っていいような質問「ヨハネパウロ2世がポープになる前の名前」という質問を答えらず、、、

【スタッフ】
脚本:Arthur Mathews, Graham Linehan
演出:Graham Linehan, Andy de Emmony

【出演者】
Dermot Morgan (Father Ted)
Ardal O'Hanlon (Dougal Maguire)
Frank Kelly (Jack Hackert)
Pauline McLynn (Mrs. Doyle)
Patrick McDonnell (Eoin McLove)
Maria Doyle Kennedy (Patsy)
Elva Crowley (Mrs. Boyle)
Maggie Chevlin (Mrs. Collins)
Rosemary Murphy (Mrs. Dunne)
Vincent Marzello (TV Psychiatrist)

【ナイスなセリフ】
Dougal : Damn. So near, yet so far.
Ted: Eoin, did you come with those suitcases?

Ted: ..............Jim?

この回は本当に俳優陣の演技が素晴らしい。まずはアイドルにあってドッキドキのミセス・ドイル。オゥンに直接話しかけられずテッドにケーキを焼いたんだと小声で言ったりするところなど、本当に可愛いらしい。(胸につけたオゥンのファンバッチも可愛い)またスーパーマーケットで友達のおばちゃんにつめよられオゥンが牧師館に来る日がバレてしまうシーンも非常によく書けている。

テッドは本当に優しくて「オゥン、紅茶はどうだった?」とか「ミセス・ドイルに何か言うことがあるんじゃないの?」とオゥンの子供じみた性格に辟易しながらもミセス・ドイルを喜ばせるために頑張っている。

脚本家のアーサーはオゥンとドゥーグルの絡みをもっと書きたかったと話している。でも、それはすでにホイッスルの回((S2E4)でもうやったからいいかな、と思ってやめたのだそう。でもドゥーグルの「なんだ、暗いのが怖いのかい!」とか、オゥンのマネージャーの「私たちはいいんだけど、将来のある若い子たちが・・」と言った時にトラブルを忘れて後ろで無邪気に遊んでいるドゥーグルとオゥンの様子はめちゃくちゃ笑える。

ちなみにマネージャー役は、マリア・ドイル・ケネディ。ご存知「コミットメンツ」にも出ていた女優さんで、シンガー、キーラン・ケネディ夫人。

中心人物のオウンだが、これはアイルランドでも大人気のドニゴール出身のアイドル、ダニエル・オドンネルがモデルになっていることは明らか。それにしても作家陣のオゥンのキャラの書き方が素晴らしい。我が儘で生意気で、表と裏があまりにはっきりしているアイドル。ジャンパーとケーキが好きという設定も、ヒット曲が「My Lovely Mayo Mummy」というのもイカしている。最高なのはテッドが「こんなアルバムカバーを作っているようじゃトラブルを呼び込んでいるようなもんだ」と言って見せたアルバムカバーがまた爆笑。いかにも中年のおばちゃんの母性本能をあおるように出来ている。おばちゃんたちがとうとう牧師館の窓をやぶって侵入し、オゥンが指をくわえて寝ているシーンなど、本当に演出が細かい。

それにしてもこの回の圧巻は最後のテッドの「Jim?」というひと言で、あまりに面白いので何度も何度もこのシーンばっかり観てしまう。困惑したダーモットの表情の上に最後のエンディングクレジットが流れるのが最高。

オゥンが最後になげつける「I have no willy」はもともとスクリプトにはなく、オゥンを演じたパトリック・マクドネルのアイディアだそう。まぁ、これはなくても良かったんじゃないかな、とも思う。