【ストーリー】
7月19日が何の日だったか思い出せないテッド。ドゥーグルはそれは「氷河期が終わった日だ」と主張する。そう、それは氷河期が終わった日。そして、それはテッドたちのホリディがスタートする日でもあった。
どうしようか悩む3人だが、知り合いのファーザーが所有するキャラバンにいこうということになる。キャラバンサイトの一番奥にパーキングしてあると支持され、キャラバンサイトに到着するなり大きなキャラバンを見つけはしゃぐドゥーグル。キャラバンに乗り込みくつろぐ一行。ところかそれは別の夫婦が所有するものであった。怒った夫婦は警察を呼び、取り調べをうけるテッドとドゥーグル。さてでは知り合いのキャラバンはどこに? キャラバンサイトのさらに奥に目をやるとそこには小さい小さいボロいキャラバンが。でもそれでも昨年よりはまともになったのだそう。
ドゥーグルはスクラブルを忘れてくるし、観光地を訪ねようにもセント・ケヴィンの切り株とマジックロードしかないと観光ガイドは言う。(それでもクラギーアイランドよりも1つ見所が多い、とスクリプトの中にのみテッドの発言が書かれているので、このキャラバンサイトは島内ではないらしいことが分かる)
マジックロードをみにいこうとするテッドだが、外は豪雨。仕方なしにお湯をわかしてみたりするドゥーグル。ティーバックを持ってきたのかと聞くテッドに「忘れた」と返事をするドゥーグル。仕方なしに狭いキャラバンでかくれんぼをしたりする二人。さんざんなホリディである。
雨がやんで切り株を見学にいくドゥーグルとテッド。一方のジャックはマジックロードから丘の下に転落して行方不明に。
キャラバンに戻るとそこには死ぬほどうるさいノエル神父と若人のグループがキャラバンを占領していた。うんざりするテッドとドゥーグル。熱唱しまくるノエル。
新鮮な空気がすいたいと外へ出たテッドとドゥーグルだが、警察に通報した夫婦の旦那が向こうから歩いているのを発見し、あわてて逃げ込んだトイレの中には、妻の方が座っていた。
再び怒り狂うカップル。車の中に逃げ込み走り去るテッドとドゥーグルだが、怒った旦那はすっぱだかのまま車にしがみついている。仕方なしに車は急停止。怒った旦那は車をパンクさせて立ち去る。
仕方なしにドゥーグルとテッドは田舎道を歩き出す。「戻ろうよ」というドゥーグルに「ノエル神父にはもう近づきたくない」と言うテッド。そこにトムの運転する下水処理のトラックが。
「載せてくれ!」と喜ぶテッドとドゥーグル。だが、トムは間違ったボタンをおし、テッドとドゥーグルは汚水だらけとなる。
一方ジャック牧師はというと、なんと豪華ヨットに救出され水着美女に囲まれてカクテルを飲むという優雅な時間を過ごしていた。
最後のエンディングクレジットにかぶって、かくれんぼするテッドとドゥーグルの姿が。
【スタッフ】
脚本:Graham Linehan, Arthur Mathews
演出:Declan Lowney
【出演者】
Dermot Morgan (Father Ted)
Ardal O'Hanlon (Dougal Maguire)
Frank Kelly (Jack Hackert)
Pauline McLynn (Mrs. Doyle)
Tony Guilfoyle (Fr. Larry Duff)
Graham Norton (Fr. Noel Furlong)
Pat Shortt (Tom)
Liam Hayden (Mr. Gleason)
Anne Hayden (Mrs. Gleason)
Stephen Gallagher (III) (Tony Lynch)
Tom Farrelly (Jerry Fields)
Yvonne Shanley (Janine Riley)
Sharon Carroll (Nuala Ryan)
Robert English (Policeman)
Joe Taylor (Sewage Supervisor)
Laura Bermingham (Girl on Boat)
【ナイスなセリフなど】
Ted: Dougal, these are small. Those ones are far away. Small...Far away.
Mrs. Doyle: I have cake!
Ted: No, thanks, Mrs. Doyle.
Mrs. Doyle: Are you sure, Father? There's cocaine in it!
Ted: WHAT?
Mrs. Doyle: Oh, no, not cocaine. God, what am I on about?
No, what do you call them? Raisins!
グラハムのコメンタリーによるとこのエピソードは、彼が子供のとき両親が「ホリディに行くよ」と言うとグラハムを含む子供たちは全員「ディズニーランド!?」と沸き立ったが、たいていそれはウィックロウへのキャラバンであり、このエピソードのようにつまらないものであった、というところからインスピレーションを得ているのだそう。
「テッドとドゥーグルが汚水だらけになるシーンは、最初の展開で想像できるよね」とグラハムはコメンタリーで話している。最初の Entertaining Father Stoneを収録中に、雨でびっしょりになったテッド役のダーモット・モーガンは「今度はオレたちに何をあびせるつもりだ? Shitか?」なんて言ってたそうで、その言葉がここで実現させたことになる。
実はこの日はめちゃくちゃ寒い日だった。のちにドゥーグル役のアーダルは「あまりに寒くてホテルに戻る前に死んじゃうと思ったから、途中の道にあった民家をノックし“お風呂にいれてもらえませんか?”と懇願した」「親切なその家の人にお風呂をかりてホッとしたんだ」と話している。
車にすっぱだかでしがみつくスタントさんもさすが!である。グラハムによるとスタントさんたちは本当にみんなプロフェッショナルで文句も言わず支持どおりに演じてくれたのだそう。
他のシーンのコメンタリーでも言っていたが、だいたいの屋外のロケの日は(一番最初のエピソードのファンランドのシーン、New Jack Cityの回でファーザーたちがサッカーするシーンなど)極寒の日が本当に多いのだそうだ。アーダルは「DVDの付録で“今の外気は”っていう温度計をつけたらどうだ」とまで話している。