S2-E3 Tentacles of Doom

【ストーリー】
冒頭はテッドとドゥーグルのお化け話から始まる。そしてトイレを修理しているテッドとドゥーグル。なぜかテッドが頭を突っこむとトレイは稼働する。どうやらファーザージャックがトイレの上部にウイスキーをいれていたことが原因だったらしい。トレイは正常に稼働するようなるが、なぜか流すと牧師館の庭の排水溝の口から噴水のように水が飛び出すのであった。

郵便物をチェックしていたテッドが「なんてこったい」と声をあげる。どうやらヴァチカンはクラギー島の唯一の観光名所であるClonrichertの石をクラス2の遺跡にアップグレードするというのだ。セレモニーには偉い牧師が何人もやってくることになる。しかしこの牧師館において、ドゥーグルは底抜けに間抜けだし、ジャックは「Girls」「Feck」などとしか言わない。少しでもジャックがまともに見えるよう「 That would be an ecumenical matter」(それは普遍的/全キリスト強敵な案件かもしれない)というのを教えようと試みるが、ジャックはそれが全然言えない。テッドの心配はつのる。大事なその日にミセス・ドイルのコンタクトは犬にふんずけられて壊れてしまう。

3人のビショップが来日するが、さっそくミセス・ドイルはちゃんとお茶やチョコレートを出せないし、ドゥーグルはあいかわらずの間抜けぶりを発揮する。しかし、ジャックはなんとか「Yes」と「That would be...」が言うことが出来るようになり、不思議とビショップたちはそんなジャックにひどく感動を覚えるのであった。

さっそくClonrichertの石のアップグレードのためのセレモニーを行う3人のビショップと、テッドたち。(ちなみにこの観光地の看板ではグレイドアップに伴って入場料が2倍に値上げされているのが印象的)

セレモニーが終わって牧師館に戻る6人。ジャックはあいかわらず「That would be...」を言い続けなんとか場をもたせていたが、実はこっそり袖の下にしこんだ管からウイスキーを飲んでいた。

一方ビショップ・オニールはドゥーグルの天然ぶりになぜか激しく影響されてしまい、宗教を捨てる決意をする。

テッドはビショップ・ジョーダンを庭に残し自分はトイレを激しくフラッシュ。あわれちょうど排水溝のところにたっていた心臓の弱いビショップ・ジョーダンは水浸しになり死んでしまう。

その頃、すっかり酔っぱらったジャックはアグレッシブなビショップ・ファックスに一発パンチを喰らわせていた。

最後のシーンは、ヒッピーになったオニール、ムッとしながら病院につれていかれるファックス、棺桶にいれられたジョーダンが次々牧師館を出て行くシーンとなる。テッドとドゥーグルは「まぁまぁだったね!」と無事の終了を喜ぶのだった。



【スタッフ】
脚本:Arthur Mathews, Graham Linehan
演出: Declan Lowney


【出演】
Dermot Morgan (Father Ted)
Ardal O'Hanlon (Dougal Maguire)
Frank Kelly (Jack Hackert)
Pauline McLynn (Mrs. Doyle)
Tony Guilfoyle (Fr. Larry Duff)
Kevin Moore (Bishop O'Neill)
Denys Hawthorne (Bishop Facks)
Paddy Ward (Bishop Jordan)
Malcolm Douglas (Vatican Priest #1)
Mark O'Regan (Vatican Priest #2)



一番笑えるのはジャックにテッドが「That would be an ecumenical matter」というのを教えるシーン。何度観ても笑える。「これがうまくいったら飲み物をあげるよ」と言うテッドに「ほんとに?(Drink?)」と可愛くたずねるジャック。「That」の言葉がやっと出たジャック。「Would」がでなくてけっきょく「 woo...wo...Drink!」となってしまうところなど、ジャックもテッドも、とにかくめっちゃ熱演! このシーンはジャックのシリーズ通して一番最高のシーンかもしれない。

実は当初脚本家の二人が書いたジャックに言わせようとする言葉は「Yes」と「No」だけだったのだそうだが、プロデューサーのGeoffrey Perkinsのアイディアで、この言葉も加わった。これはとても効果的だったとアーサーは話している。

ドゥーグルをお風呂にいれるミセス・ドイルのシーンも可愛い。

ドゥーグルがリビングでやるゲームはこれ。 Buckaroo
http://www.areyougame.com/Interact/item.asp?itemno=HB48380

ファーザー・ジャックが暖炉でタバコをつけようとして頭が火事になっているのに気づかないシーンも細かいところだが印象的なシーン。

Clonrichertの石が設置されている場所だが、誰がみてもあきらかなようにアイルランドの有名な観光地、モハーの崖でロケーション収録が行われている。