S2-E4 The Old Grey Whistle Theft

【ストーリー】
テッドとドゥーグルが楽しそうに話している。どうやらコンフェッションの内容を同僚にばらしているようなのだ。ベビーシッターが妊娠したとか、なんとか。どうしようもない二人。次のコンフェッションは火曜日だそうで、テッドとドゥーグルは楽しみで仕方がない。

さて二人はピクニックにいこうという。サンドイッチを準備するミセス・ドイルに卵サンドがいかにひどいものか力説するテッド。ドゥーグルは「卵大好き。あんまり好きでそのうち僕は大きな卵になっちゃうんじゃないかと思っているんだ!」とはじゃぐ。しかし突然「やっぱりピクニックにはいけない」とドゥーグル。どうやら友達の牧師と遊ぶ約束をしていたのを思い出したらしい。ドアベルがなってテッドが出ると、そこにはピアスをしてヒップなヘアカットのちょっとカッコをつけた牧師が挨拶もなく「ドゥーグルはいる?」とぶっきらぼうに言う。ドゥーグルはいきなり牧師館を飛び出し、二人は夢中でサッカーに興じる。

「これ全部卵だよね」といいながら、テッドは一人でピクニックにいこうとするが、ピクニックバスケットの中にシャルドネのワインを発見したジャックが無理矢理ついてくることになる。クラギー島のピクニックエリアは風のふきすさぶ寂しい場所。テッドはそれでも荷物を広げ,事態を楽しもうとするが、ジャックにワインをすべて飲まれてしまう。

一方のドゥーグルは友達のダーモ牧師と遊んでいた。タバコを進めるダーモ牧師。自分の上司の悪口を言ったりと態度が悪い。ドゥーグルはドキマギしながらもダーモ牧師の事が好きなようだ。オアシスとブラーとどっちがかっこいい?というダーモ牧師にブラーと答えるが、「なんだって?」と言うダーモ牧師にあわてて「いや、オアシス、オアシスの方がかっこいい」と言い直す。

ピクニックエリアではテッドが態度の悪い夫婦にからまれていた。ピクニックエリアのルールで汚い言葉を使わないようにというサインが掲示されているため、彼らは「Fucking」のかわりに「Fupping」と言うのだが、言葉が汚いことに変わりはない。テッドはピクニックエリアの管理人ベンソンさんに警告され、すっかりあきれて、もう家に帰る事にする。

テッドが牧師館に戻るとドゥーグルはダーモ牧師に影響されピアスをつけている。ドゥーグルはテッドは若い人に理解がないと文句を言う。もう26才なのに、まるで24才みたいに扱う、と。「もうお風呂に入りなさい」と怒るテッド。

ジョンとメアリーの店。彼らによると最近盗まれたふるいホイッスルの件で、警察は湧いているのだという。ヘリコプターまで出動し、大騒ぎだ。新聞「クラギー島イグザミナー」では何ページにもわたって「ベンソンさんの失われたホイッスル」という特集を組んでいる。呆れるテッド。

牧師館でテレビゲームに興じるドゥーグルとダーモ牧師。そこに電話がなってテッドが電話を取るとダーモ牧師の上司フロスト牧師から「お茶の時間だからもう帰宅するように」というメッセージ。「お茶はいらない。ここでご飯も食べる」とダダをこねるダーモ牧師。最終的に文句をいいながらも自分の牧師館に戻っていった。

牧師館を出ようと上着をきようとしてドゥーグルの上着を間違ってきてしまったテッド。ポケットにタバコと、ベンソンさんの盗まれたホイッスルを発見し動揺する。ドゥーグルに「何が悪いことで何が良い事だか知っているよね?」と確認するテッド。「例えば盗みをするのは良くない事なんだよ」

そこへベンソンさんとホドギン警視がやってくる。どうやらベンソンさんは笛が盗まれた夜、牧師の姿を見たのだ、というのだ。ドゥーグルが「そういえばテッドはさっき盗みは悪いことだ、って言ってたよね」とテッドのポケットの中にホイッスルがあることを指摘するドゥーグル。焦ったテッドは言い訳を必死で考えるためにベットルームにかけこむ。ドゥーグルはホドギンズ警視に「ベビーシッターが妊娠したんだって」と声をかける。

そこへフロスト牧師がダーモ牧師をともなってやってきた。ダーモが自分がホイッスルを盗んだ事を告白したらしいのだ。そこへテッドが戻ってきて自分が考えたかなり苦しい言い訳を話しだす。が、ドゥーグルの「ダーモ牧師が盗んだんだって」という一言で言い訳は中断。「続きなはんだ」と文句を言う一行をおいだし、牧師館に平和が戻ってきた。

かっこいい友達にひかれるのは分かるけど、と説教するテッド。分かったよ、と答えるドゥーグルだが、「何か今回の経験で学んだことは?」というテッドにドゥーグルは「NO」とひと言答える。



【スタッフ】
脚本:Arthur Mathews, Graham Linehan
演出:Declan Lowney


【出演】
Dermot Morgan (Father Ted)
Ardal O'Hanlon (Dougal Maguire)
Frank Kelly (Jack Hackert)
Pauline McLynn (Mrs. Doyle)
Patrick Drury (John)
Rynagh O'Grady (Mary)
Tony Guilfoyle (Fr. Larry Duff)
Joe Rooney (Fr. Damo Lennon)
Mal Whyte (Mr Benson)
John Olohan (Sergeant Hodgins)
Rio Fanning (Fr. Frost)
Ann Rowan (Mrs. Glynn)
Charlotte Bradley (Woman in Park)
Arthur Mathews (Man in Park)
Don Foley (Jim Halpin)


【ナイスなセリフ】
Ted: So Dougal, have you learnt anything from your experience?
Dougal: No.

Ted: Do you remember the difference between right and wrong? Page 1 of being a Catholic.

Dougal: You still treat me like I am 24.
Ted: I’ll tell you what Dougal, I’ll start treating you like a 26 year old as soon as you start acting like a 26 year old.  Anyway, it’s time for your bath.
Dougal: A bath?! Nooo!

Damo: Which one do you prefer? Oasis or Blur?
Dougal: Blur.
Damo: What?
Dougal: Oasis! I mean Oasis!


作家たちはこのエピソードのアイディアはドゥーグルの新しい面(テッドとはかかわりのない面)を出してみようという事だったらしい。悪い友達にちょっと惹かれてピアスを真似したり、本当はブラーが好きなのにオアシスが好きだと友達にあわせてみたり。それにしてもアーダルの演技は素晴らしい。牧師館に訪ねてきた友達のダーモ牧師にテッドを押しのけて夢中でサッカーするところとか、まるで子供。

彼によると演じて楽しかったエピソードは「スピード3」「SONG FOR EUROPE」そしてこのエピソードだという。確かにこの3つはドゥーグルの出演が多いかも。

作家のグラハムによるとドゥーグルのサッカー熱はものすごく、実際とても上手だそうだ。最近腰を痛めてまったくプレイできなくなってしまったそうで、このシーンのドゥーグルが夢中でサッカーをするシーンが感慨深い。