S3-E4 The Mainland

【ストーリー】
まずドゥーグルがテレビでコメディ「One foot in the grave」を観ているところからシーンは始まる。テレビを見ながら喜ぶドゥーグル。テッドが部屋に入ってきて「メインランドへ出かけるよ」と声をかける。コメディの主人公の「 I don't believe it」というキャッチフレーズをお互いに真似しながら、ふざけるドゥーグルとテッド。

一行はメインランドへ出かける。実はテッドは賭け事(何の賭け事があとでチェック)で勝ち取った200ポンドをゲットするため。ジャックはカラスに盗まれたメガネを新しく作るために眼鏡屋さんを訪ねる。一方、メインランドについたら洞窟に行っていい?とはじゃくドゥーグル。

メインランドに到着し、一行をつれて運転するテッド。ドゥーグルは窓から身体を乗り出しはしゃぎまくる。まずミセス・ドイルを待ち合わせしているミセス・ディニーンの待つ場所へ落とし、テッドはお金をゲットするとジャックを眼鏡屋へ連れていく。眼鏡屋で朝ご飯を食べていないことに気づいたドゥーグルは「お腹がすいて死んじゃう!」とパニックになる。眼鏡の検眼にあとしばらくかかるというジャックを残し、テッドとドゥーグルはドゥーグルのたっての希望の洞窟へ。そこで二人は偶然にも例のコメディの主役を演じる俳優、リチャードに出くわす。

リチャードの前で彼の真似をして「I don't believe it」を言って笑いを取ろうとするテッドだが、そこはよく考えればわかること。リチャードはカンカンに怒りだす。

見学コースが始まって、ガイドの説明を聞く観光客の面々。洞窟の岩がとても古い事を知らされたテッドは再び「I don't believe it」といって、たまたま偶然テッドの前にいたリチャードをまた怒らせてしまう。慌てて逃げるテッドとドゥーグルは、洞窟の中で道に迷い、偶然にもそこに2日前から閉じ込められていたというノエル牧師と若人のグループに遭遇する。

あいかわらず超ハイパワーのノエルに辟易。叫び競争をしようというノエルは自らの叫びでくずれてきた岩に閉じ込められているが、あいかわらず閉じ込められながらもハイパワースピーチを止めない。仕方なくノエルを残して脱出を試みるテッドとドゥーグル。

ドゥーグルはいきなり自分のベストが女の人のブラジャーのような形になっているのにビックリ! どうやら穴がほつれて毛糸がほぐれてしまったようなのだ。毛糸をまきながら「これで外に出られる!」と喜ぶテッド。ドゥーグルがそこで一言。「この糸のあとをついていかなくちゃいけないんじゃないの? これを巻いてしまったらどうするの?」と言われ、ハっとするテッド。ここで再び「I don't believe it」と叫ぶとそれは洞窟の中にこだまして、洞窟の見学を続けていたリチャードを苦しめるであった。

なんとか洞窟を脱出するテッドとドゥーグル。緑の制服の人を観て洞窟のガイドだと勘違いし、中に閉じ込められた人がいる、と告げるが、実はそれはゴミ集配人だった。テッドたちの伝言を無視して立ち去るゴミ集配人。

お腹がすいてパニックのドゥーグルをつれてカフェにいるテッド。携帯がなり「ミセス・ドイルを知っているか?」と警察。実はミセス・ドイルは、ミセス・デネニーンとどっちがお茶代を支払うかということでとっくみあいの喧嘩をして警察につかまっていたのだ。

一方のジャックもなぜかAA(アルコール依存症からたちなおるためのグループ)に参加し、その後に入ったパブで、呑もうとするジャックをとめようとしたAAメンバーをなぐり、こちらも警察に収監されてきた。

二人を釈放するにはお金がいるという。それはちょうどテッドが勝ち取った金額と同じだった。「しかたないからこのまま釈放しなくていい」というテッドにドゥーグルがちゃちゃをいれる。お金を持っていることを攻められたと思ったテッドは「分かったよ、出せばいいんだろ!」としぶしぶお金を出すが、実はドゥーグルはテッドの社会の窓があいているよ、と言いたかっただけなのであった。

もう二度とメインランドには行かない、と言うテッドの牧師館の前に自転車が止まった。それは喧噪を逃れてきたリチャードだった。道を聞こうと牧師館の扉をたたくリチャード。中から出てきたテッドをみて一言「I don't believe it!」

【スタッフ】
脚本:Arthur Mathews, Graham Linehan
演出:Declan Lowney

【出演】
Dermot Morgan (Father Ted)
Ardal O'Hanlon (Dougal Maguire)
Frank Kelly (Jack Hackert)
Pauline McLynn (Mrs. Doyle)
Richard Wilson (Himself)
Graham Norton (Father Noel Furlong)
Doreen Keogh (Mrs. Dineen)
Stephen Gallagher (III) (Tony Lynch)
Tom Farrelly (Jerry Fields)
Yvonne Shanley (Janine Riley)
Sharon Carroll (Nuala Ryan)
Mary Ann O'Donoghue (Optician)
John Henderson (Tour Guide)
Conor Lovett (Roland)
Richard Buss (AA Chairman)
Owen Kavanagh (Policeman #1)
John Moloney (Policeman #2)
Frank Murray (Waiter)
Annalivia Ryan (Check in Agent)

【ナイスなセリフ】
Jack: DRINK!
Ronald: So true, it's so true.

Dougal: To be honest Ted, I forgot you had the money. I was just going to tell you...your fly's open.

Dougal: Aaaagh! Me tanktop has turned into some sort of woman's bra! (edit)

やっぱり圧巻はノエル神父が歌う「ボヘミアン・ラプソディ」。何度思い出しても笑える。そしてミセス・ドイルのファーストネームが不自然に隠されているカフェ/警察のシーンなど。ケイヴにつれていってとはしゃぐドゥーグルもとっても可愛い。

このエピソードのインスピレーションは実はリチャード・ウィルソン本人だった。ロイヤルアルバートホールで行われたシルクドソレイユ(スーパーサーカス)に招待されたアーサーとグラハムは自分たちの前の席にリチャードがいるのを見て「ここでI don't believe it!」っていったらひどいよね、という話をしていた。そして二人はそれをテッドに言わせようと、決めたのだった。